犬のブラッシングはなぜ大切?

【健康・ケア】
写真提供:Adobe Stock

「犬のブラッシングって、なんで必要なの?」「毎日したほうがいいの?」そう思っている飼い主さんも多いのではないでしょうか?ただ毛並みを整えるだけと思われがちですが、実は犬の健康にも関わり、飼い主さんとの絆を深めるために、とても大切なケアなんです。

今回は、初心者にもわかりやすく、犬のブラッシングの重要性とそのメリットについてご紹介します。

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ブラッシングの3つの大きなメリット

ブラッシングには、見た目を良くするだけでなく、愛犬の健康を守るための大切な役割があります。

1・皮膚と被毛の健康を保つ

ブラッシングは、抜け毛を取り除き、新しい毛の成長を促します。これにより、毛玉がでにくくなり、皮膚の通気性が保たれます。

  • 毛玉・もつれ防止
    特に長毛種やダブルコート(オーバーコート(上毛)とアンダーコート(下毛)のこと)の犬種では、毛玉ができやすく、放っておくと皮膚が引っ張られて痛みを感じたり、皮膚炎の原因になることもあります。ブラッシングでこまめに取り除くことで、これらを防げます。
  • 皮膚のトラブルの早期発見
    ブラッシング中に皮膚をチェックすることで、赤み、湿疹、しこり、寄生虫(ノミ、ダニ)など、様々な皮膚トラブルを早期に発見できます。早期発見は、早期治療に繋がり、愛犬の負担を減らすことになります。
  • フケの軽減
    ブラッシングは、古い角質や乾燥した皮膚の細胞(これがフケの正体です!)を取り除くのに役立ちます。適度な刺激は皮膚の血行を促進し、健康な皮膚のターンオーバー(皮膚の細胞が新しく作られ、フケになるサイクルのこと)を助けます。
  • 血行促進
    ブラッシングによる適度な刺激は、皮膚の血行を促進し、健康な被毛の成長を助けます。

愛犬への健康への効果としてこんなに良いことがあります。そしてブラッシング後の毛の艶といったら、「サラサラ」「ツルツル」で気持ちがよく、触っている方も癒されます。

もし、お手入れは定期的なトリミングのみの飼い主さんがいらっしゃるのであれば、ぜひ、愛犬へのマッサージ感覚で初めてみてはいかがでしょうか?

2・室内の清潔を保つ

犬を飼っていると、どうしても気になるのが抜け毛ですよね。特に換毛期には、部屋中に毛が舞ってしまうことも。定期的なブラッシングは、抜け毛を効率的に取り除き、室内に散らばる毛の量を大幅に減らすことができます。お掃除が楽になるだけでなく、アレルギー体質の飼い主さんにとっては、アレルギー症状の軽減にも繋がります。

3・愛犬とのコミュニケーションを深める

ブラッシングの時間は、愛犬と飼い主さんにとって、とても大切なコミュニケーションの時間です。優しく声をかけながらブラッシングすることで、愛犬は安心感を得られ、飼い主さんとの信頼関係がより一層深まります。

また、愛犬の体を隅々まで触ることで、普段気づかないような体の変化(痩せた、太った、しこりができたなど)にも気づきやすくなります。

ブラッシングを始める前に準備すること

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ブラッシングを始める前に、いくつか準備をしておきましょう。

  • 犬に合ったブラシを選ぼう
    これは、非常に大事です。「人間用のコームがいいよ」聞いたので試してみたり、スーパーのペットコーナーで、ブラシの先が丸いものを見つけ、「これはマッサージにもなり良さそうだ!」と購入したけど、抜け毛が全然取れないなど、とりあえず家にブラシが溢れますね!様々な種類のあるブラシですが、短毛種にはラバーブラシ獣毛ブラシ、長毛種にはスリッカーブラシピンブラシなど、愛犬の被毛のタイプに合ったものを選びましょう。
  • リラックスできる環境でブラッシングをしよう
    愛犬が落ち着いていられる場所を選びましょう。最初は短い時間から始め、少しずつなれさせていくことが大切です。「耳は後ろにピタッとしていないか」「しっぽは股の間に入っていないか」などブラッシング中の愛犬の状態を確認しながら進めていきましょう。
  • おやつを用意する
    ブラッシングのご褒美として、お気に入りのおやつを用意しておくと、ブラッシングが楽しい時間だと認識しやすくなります。この時、ブラッシングが終わり、片付けや抜け毛の処理から先にしておやつをあげるまでの時間がかかってしまうと、愛犬が何のご褒美かわからなくなってしまいます。あまり時間を空けず、すぐにおやつをあげるようにしましょう。
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まとめ

いかがでしたか?今回は犬のブラッシングはなぜ大切かを紹介しました。毎日ブラッシングが必要な犬種を飼っていらっしゃる方は大変なことと思います。それと愛犬が「ブラシをかけたいところをかけさせてくれない」「すぐにどこかに行こうとする」など困ったしまうこともあると思います。

ですが、根気強く、おやつなどを使い何とかブラッシングは「良いことがある」と愛犬に学習してもらい、様々な犬種に推奨されるブラッシング頻度で行えるようにしましょう。

今回の記事がそのお手伝いになれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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