犬の触れてほしい場所、触れてほしくない【初心者向け】

【初心者向け】
写真提供:Adobe Stock

あなたの愛犬は、あなたが撫でてあげると気持ちよさそうに目を細めたり、体を預けてきたりしませんか?犬が撫でられるのが好きなのには、ちゃんとした理由があります。でも、犬の体には触れられると嫌がる場所もあるんです。

今回は、愛犬との絆を深めるための触り方について紹介します。

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犬の皮膚はとても敏感!

犬の皮膚は、人間よりもずっと敏感で、たくさん神経が通っています。特に、被毛で覆われた皮膚は、空気のわずかな動きや湿度の変化、そしてもちろん、人の手の感触をしっかりとキャッチします。この敏感さが、撫でられると心地よさを感じ、触れられたくない場所を触れられると「やめて!」と人とのコミュニケーションをとることができるのです。

なぜ撫でられるのが好きなのか?

犬が撫でられるのを好む理由はいくつかあります。

  • 愛情と安心感
    あなたが優しく撫でることで、犬は「自分は愛されている」「安全だ」と感じます。これは、子犬の頃に母犬から舐められた経験によって得られた安心感に似ているのでそう感じるようです。
  • リラックス効果
    撫でられる事によって、犬の体内でオキシトシンというホルモンが分泌されます。このオキシトシンは「幸せホルモン」と呼ばれ、ストレスを軽減し、リラックス効果をもたらします。私たち人間がマッサージを受けると気持ちいいのと同じ感覚ですね。
  • マッサージ効果
    適切な圧で撫でることは、犬の血行を促進し、筋肉をほぐすマッサージ効果も期待できます。

愛犬に「幸せホルモン」が出ている時は、飼い主さんにも幸せホルモンが出て、「撫でられるほう」も「撫でるほう」もストレスが軽減し、リラックスできるなんて幸せな事でしょうか!

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犬が触れられて喜ぶ場所!

犬が撫でられるのが好きな場所は、犬にとって少しずつ違いますが、一般的に喜ぶ場所は、4箇所あります。

  • あごの下から胸元あたり
  • 首の後ろから肩甲骨あたり
  • 耳の付け根(血行が良く、敏感な場所なので優しく撫でてあげると良いです)
  • 背中や腰からしっぽの付け根にかけて

これらの場所を撫でられるときは、犬の反応を見ながら、ゆっくり優しく触れてあげましょう。気持ち良さそうにしている場合は、その撫で方を続けてあげてください。

犬が触れられると嫌がる場所!

犬が触れられるのを嫌がる場所は、愛犬が「守りたい」と感じる場所や、敏感すぎる場所です。犬によって違いはありますが、一般的な理由もつけて紹介します。

  • しっぽ
    犬のしっぽは、感情を表す大切な部分であり、非常にデリケートです。急に触ったり掴んだりすると、ビクッと驚いたり嫌がったりします。
  • 足先(肉球)
    残念ですが、みんな大好き!肉球も嫌がります。足先は、地面の情報をキャッチする重要な部分であり、非常に敏感です。また爪切りなどで嫌な経験をしている犬も多いため、触れられるのを嫌がる傾向があります。
  • 口元や鼻先
    食べ物を口にする場所であり、においを嗅ぐ重要な部分です。ハミガキを嫌がる子も多いのではないでしょうか?急に触ると、噛みつきにつながる可能性もあるので注意が必要です。
  • お腹
    お腹は、犬にとって最も無防備な場所の一つです。よほど信頼している相手でない限り、触れられるのを嫌がります。

これらの場所を無理に触ろうとすると、犬は不安を感じたり、場合によっては噛みつきなどの行動に出てしまうこともあります。特に、初めて会う犬やまだ関係性が築けていない犬には、これらの場所に触れるのは避けましょう。

お腹についてびっくりされた方は多いのではないでしょうか?と同時にニヤニヤされたことでしょう。最も無防備な場所を触らせてくれるのはあなたと愛犬の素晴らしい信頼関係の証ですね!

愛犬との触れ合いで大切なこと

犬との触れ合いで一番大切なのは、犬の気持ちを尊重することです。

  • 犬のサインと見逃さない
    体の力を抜いてリラックスしているか、耳は後ろに倒れていないか、しっぽは振っているかなど、犬のボディーランゲージをよく観察しましょう。嫌がっているサイン(体をこわばらせる、耳を伏せる、目をそらすなど)が見られたら、すぐに撫でるのをやめてそっとしてあげましょう。
  • 優しくゆっくり
    最初は指先で優しく触れ、犬の反応を見ながら徐々に手のひら全体で撫でてあげましょう。バッと勢いよく触るとビクッと驚いてしまいます。
  • 無理強いしない
    犬が撫でられたくない気分の日もあります。そんな時は、無理に触ろうとせず、そっとしておいてあげましょう。特に眠っている時など自分のベッドでリラックスしている時は触れたいのを我慢してゆっくりと休ましてあげる事も大切です。

人間にも一人でいたい時間があるように、犬にもあります。そういう時は触れたいのを我慢し、愛犬が飼い主さんに寄ってきて甘えてきた時にたくさん触れてあげましょう。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?あれ?うちの子は触れても嫌がらないけど…と思う部分もあったのではないでしょうか?大好きな飼い主さんだからこそ、触れても嫌がらずに受け入れてくれているのかもしれませんね!

ですが、その日その日の愛犬の様子をよく観察し、ボディーランゲージなども考慮して、愛犬が喜ぶ場所を理解し、時には愛犬の気持ちを尊重し触れるのを我慢することで、今より愛犬と触れ合いをより濃いものにしていきましょう。

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