幼少期が最も重要!犬の『社会化期』【初者向け】

【初心者向け】
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犬の幼少期の社会化を疎かにすると、後々大変なことになります。
私、自身疎かにし、散歩や旅行、他の犬との触れ合いや、動物病院で大変な思いを経験しました。
これからワンちゃんを迎える人はこの『社会化』について知っていただき少しでもワンちゃんとの生活が充実したものになる事を願っています。

子犬を迎えて、可愛い姿にメロメロな毎日をお過ごしのことと思います。
でも、可愛いだけじゃなく、この時期はワンちゃんの未来を左右するとっても大切な時期なのです
社会化期って、何?

社会化期とは、生後3週齢頃から始まり、生後12週齢~16週齢頃(生後3~4ヶ月頃)までとされています。

ワンちゃんは一般的に、生後3ヶ月頃までが、新しいことを柔軟に受け入れやすい、最も重要な期間とされています。

  • この時期に経験したことは、その後のワンちゃんの性格を作ったり行動パターンに非常に大きく影響します
  • 社会化期に色々な良い刺激(いろんな人との触れ合い、色々な犬との交流、様々な物音や環境など)に触れることで、社交的で順応性が高く、精神的に安定したワンちゃんに育ちやすくなります。
  • 逆に、この時期に十分な経験ができなかったり、怖い思いをしたりすると、成犬になった時に、人や他の犬を怖がる、ちょっとした物音にパニックになる、新しい環境になかなか慣れないなどの問題行動につながりやすくなります。

この時期に、色んな人や他の犬、音や匂いなど、色々な刺激に触れることで、あなたのワンちゃんは社会性を学んでいきます。

社会化期に、色んな「はじめまして♪」をプレゼントしてあげましょう。

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いろんな人・他の犬・物・音・環境に触れさせる


  • 子供、大人、高齢者、男性、女性、帽子をかぶった人、メガネをかけた人など、色々な人に優しく接してもらう。
    幼少期の犬がさまざまな人から触れられる経験は、社会性の発達、ストレス耐性を高めたり、人との信頼関係を築くために、多くの良い効果をもたらします。
  • 他の犬
    ワクチン接種済みで、社会性が高く穏やかな性格の成犬や、パピークラスなどで他の子犬と安全に交流を行うことで、犬同士でしか使わないボディランゲージ(挨拶の仕方、遊びへの誘い方、嫌なときの伝え方、力加減など)などのコミニュケーションを実践的に学びます。これにより、他の犬と円滑な関係を築く能力が育まれます。
  • 物や音
    掃除機、ドライヤー、インターホン、電話、テレビ、車、バイク、踏切、工事の音、雷など、日常生活で遭遇する可能性のある様々な音に少しずつ慣らす。
    特定の物や音に対する恐怖からくる問題行動(、掃除機を見るとパニックになる、雷が鳴ると隠れて震える、インターホンが鳴ると吠えるなど)を未然に防いだりできる。
    日常的な刺激に対して過剰に反応しなくなることで、ワンちゃん自身のストレスが少なくでき、精神的に安定した毎日を送れるようになる。
  • 環境
    家の中の色々な部屋、外の散歩道(まずは抱っこ散歩から)、公園、草の上、アスファルト、砂利道、車の中、動物病院(良い印象を与えるように)など、色々な場所や地面の感触を覚えます。
    色々な環境に慣れている犬は、飼い主さんと一緒に旅行やレジャー、ドッグカフェなどを楽しみやすくなります。これはワンちゃん自身の経験の幅を広げ、生活の質を高めることにも繋がります。
    万が一の災害時、普段と違う避難場所や移動手段(クレートでの移動など)にも比較的落ち着いて対応できる可能性が高まり、ワンちゃん自身の安全確保にもなります。
  • お手入れ
    体の色々な部分(耳、口、足先、尻尾など)を優しく触られることで、ブラッシング、爪切り、歯磨きなどの日々ケアをスムーズに行えるようになります。
    足先、口周り、しっぽ、などを触られることを極端に嫌がり、恐怖心から唸ったり噛みついたりするような自分を守るための攻撃行動を未然に防ぐことができます。
    病院で獣医師が診察のために体を触ったり、体温を測ったり、聴診器を当てたり、口の中を見たり、注射をしたりする際に、ワンちゃんがパニックにならず落ち着いていることが出来れば、獣医師さんが、より正確な診察やスムーズな処置が出来るようになります。

注意点

  • ポジティブな経験にしてあげる: 無理強いせず、子犬が「楽しい」「怖くない」と感じられるように、おやつを使ったり、優しく声をかけたりしながら少しずつ経験させることが大切です。
  • ワンちゃんのペースで:あまり一度にたくさんの刺激を与えるのではなく、ワンちゃんの様子を見ながら、短い時間から始めましょう。
  • 個体差の尊重:すべての犬が他の犬との交流を好むわけではありません。他の犬が苦手な子もいますので、その子の性格やペースを尊重することが大切です。
  • 安全第一: 他の犬との接触は、相手の健康状態や性格を確認し、安全な状況で行います。ワクチンプログラムとの兼ね合いもあるため、必ずかかりつけの獣医師に相談しながら進めましょう。抱っこ散歩などを活用するのも良い方法です。
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まとめ

いかがでしたでしょうか?私自身、この社会化期を疎かにした一人です。もっとこうしてあげればやもっと早く知っておけばと何度も思いました。
これから迎える皆さんにはぜひこの社会化期を充実させていただいて、ワンちゃんと旅行に行ったり遠出など色々な思い出を作って幸せな日々を過ごしてもらいたいです。

子犬の「社会化期」は、あっという間です。でも、その子の未来を左右するとても大切な時期です。この時期の経験不足は、将来の吠え癖がついたり、臆病や怖がりになったり、ハミガキなど日々お手入れをさせてもらえないなど、困った行動につながることもあるので、「あの時やっておけば…」と後悔しないためにも、今がチャンスです。

ですが、あまり不安にならず、社会化は、難しい事ではなく、ワンちゃんと一緒に世界を発見する「楽しい冒険」だと思いましょう。

新しい音、初めて会う人、いつもと違う道…すべてがワンちゃんにとっては大発見です♪「よくできたね!」とたくさん褒めて、おやつも使って、ポジティブな経験を積み重ねましょう。これは、飼い主さんとの絆を深める最高の時間でもあります。

大切なのは、無理せず、子犬のペースで、そして何より飼い主さん自身が楽しむことが大事です。あなたの笑顔が、ワンちゃんの安心と自信につながります。
今、楽しみながら行う一つ一つの経験が、未来の穏やかで豊かな愛犬との生活を作ってくれるでしょう!

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