愛犬の拾い食いをやめさせる!しつけ術

【しつけ・トレーニング】
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愛犬との散歩は楽しい時間ですが、ヒヤヒヤする瞬間はありませんか?特に多いのが「拾い食い」。道に落ちているものを口にしてしまい、それがもし毒物だったり、消化できないものだったりしたら…考えるだけでゾッとしますよね。

愛犬の健康を守るためにも、拾い食いをやめさせるしつけは非常に重要です。今回は、初心者の方でも実践しやすい、効果的なしつけ術をご紹介します。

なぜ犬は拾い食いするの?

しつけを始める前に、犬が拾い食いをする理由を知っておきましょう。

  • 「好奇心旺盛」犬は鼻がとても利き、さまざまな匂いに興味を惹かれます。
  • 「空腹感」お腹空いていると、落ちているものも食べ物に見えてしまいます。
  • 「退屈」「ストレス」散歩中に十分な刺激がなく、退屈しのぎに拾い食いをしてしまうことも。
  • 「本能」もともと犬は狩をして食べ物を得ていた動物なので、落ちているものを探して食べるのは本能的な行動でもあります。
  • 「過去の経験」拾い食いをしたら飼い主さんが追いかけてくる、おやつがもらえるなどの経験があると、それが強化されてしまいこともあります。
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拾い食いをやめさせるしつけ術

それでは、具体的なしつけ術を見ていきましょう。焦らず、根気強く続けることが大切です。

1・環境管理を徹底する

これはしつけの基本中の基本です。

  1. 散歩中は目を離さない
    愛犬から目を離さず、常にリードを短めに持ち、犬が拾い食いしそうなものに近づく前に気づけるようにしましょう。
  2. 拾い食いしやすい場所を避ける
    ゴミが多い場所、人通りの少ない場所など、拾い食いのリスクが高い場所はできるだけ避けましょう。

2・「待て」と「ダメ」は、拾い食い防止に非常に役立つコマンドです。

「待て」の練習

  1. おやつを手のひらに乗せて愛犬に見せ、「待て」と言います。
  2. 愛犬がおやつに飛びつかず、待てたら褒めておやつを与えます。
  3. 徐々に待つ時間を長くしたり、飼い主が離れたりして難易度を上げていきます。
    ポイント!「待て」は散歩中に危険なものを見つけた時に、犬がそれに近づくのを止めるために使います。

「ダメ」の練習

  1. 拾い食いをしそうなものを見つけたら、すぐに「ダメ」と毅然とした声で指示を出します。
  2. 同時に、リードを軽く引き、そのものから犬を遠ざけます。
  3. 犬が「ダメ」の指示に従い、拾い食いをやめたら、すぐに「良い子!」と褒めて、普段のおやつとは違う、愛犬が大好きな特別なおやつを与えましょう。
    ポイント!「ダメ」は、犬が拾い食いをしようとした瞬間に使うことで、その行動を中断させる効果があります。

3・代替行動を教える

拾い食いをしようとした時に、別の良い行動を教えることで、拾い食いを減らすことができます。

「ちょうだい」の練習

  1. 愛犬が何かを口に入れた時、無理に取ろうとせずに「ちょうだい」と声をかけ、同時に手のひらを見せます。
  2. 犬が口から物を離したら、「良い子!」と褒めてご褒美を与えます。
  3. この練習を繰り返すことで、犬は「ちょうだい」と言われると、持っているものを離すと良いことがあると学習します。最初はおもちゃで試してみるのも良いかもしれません。

アイコンタクトの強化
散歩中に定期的に愛犬とアイコンタクトを取り、目が合ったら褒めてご褒美を与えます。アイコンタクトが取れるようになると、危険な物を見つけた時に飼い主さんの指示に意識を向けやすくなります。

4・散歩の質を向上させる

退屈やストレスが拾い食いの原因になることもあります。

  1. 「十分な運動」犬種や年齢に合わせた十分な運動量を確保しましょう。
  2. 「ノーズワークの導入」嗅覚を使う遊びは、犬のストレス解消に役立ちます。公園でフードを隠して探させるなど、ノーズワークを取り入れてみましょう。
  3. 「新しい場所への散歩」いつも同じコースだと飽きてしまうことも。たまには行ったことのない場所へ散歩に行き、新しい刺激を与えましょう。
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諦めずに、根気強く続ける

拾い食いは、犬にとって本能的な行動でもあるため、すぐに完璧にやめさせるのは難しいかもしれません。

  • 叱りすぎない
    拾い食いをしても、感情的に怒鳴ったり、体罰を与えたりするのは逆効果です。犬はなぜ怒られているのか理解できず。飼い主さんへの信頼関係が崩れてしまいます。
  • 成功体験を積み重ねる
    少しでも、良い行動ができたら、大げさなくらい褒めてあげましょう。成功体験を積み重ねることで、犬は自信を持ち、しつけが楽しくなります。
  • プロの力を借りる
    どうしても改善が見られない場合は、ドッグトレーナー(犬の行動療法士)や獣医さんに相談することをお勧めします。個々の犬に合わせた専門的なアドバイスやトレーニング方法を提供してもらえます。

まとめ

愛犬の拾い食いは、命に関わることもある深刻な問題です。今回ご紹介したしつけ術は、どれも初心者の方でも実践しやすいものばかりです。焦らず、愛犬との散歩を楽しみながら進めていきましょう。

この記事が愛犬の拾い食いをやめさせることに、少しでも役立てば幸いです。

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