「うちの子、人間でいうと何歳なんだろう?」そう思ったことはありませんか?犬と暮らす上で、愛犬の年齢を人間の年齢に換算して考えるのは、健康管理やしつけの面でもとても役立ちます。今回は、犬の年齢について紹介していきます。
「犬の7歳は人間の1歳」はもう古い?
昔からよく言われる「犬の7歳は人間の1歳」と言う換算法。実はこれは、現代では少し古い考え方なんです。犬の寿命も伸びてきていますし、犬種や成長段階によっても年齢の進み方は大きく異なります。
最近の研究では、犬の年齢を人間と比較する際、犬の成長初期の年齢の進み化が非常に早く、その後は緩やかになることがわかっています。

最新の犬の年齢換算方法
では、どのように犬の年齢を考えれば良いのでしょうか?いくつか目安となる換算方法をご紹介します。
小型犬・中型犬の場合
一般的に、小型犬・中型犬は大型犬に比べて早く成長し、高齢期に入るのも早めです。
- 最初の1年間は人間の約15歳に相当します。
- 2年目は人間の約24歳に相当します。
- 3年目以降から1年に約4歳ずつ加算していきます。
犬の年齢 | 人間の年齢(目安) |
1歳 | 15歳 |
2歳 | 24歳 |
3歳 | 28歳 |
4歳 | 32歳 |
5歳 | 36歳 |
10歳 | 56歳 |
大型犬の場合
大型犬は小型犬に比べてゆっくりと成長しますが、その分寿命は短い傾向にあります。
- 最初の1年間は人間の約12歳に相当します。
- 2年目は人間の約20歳に相当します。
- 3年目以降から1年に約7歳ずつ加算していきます。
犬の年齢 | 人間の年齢(目安) |
1歳 | 12歳 |
2歳 | 20歳 |
3歳 | 27歳 |
4歳 | 34歳 |
5歳 | 41歳 |
8歳 | 62歳 |
なぜ犬の年齢を知ることが大切か
犬の年齢を把握することは、愛犬の健康と幸せのためにとても重要です。

年齢が原因で現れる愛犬の症状に気づこう!
犬も人間と同様に年齢を重ねるとさまざまな変化が現れます。これらのサインに早く気づいてあげることで、適切なケアや治療を行うことができます。
若年期(2歳頃まで)
この時期は、人間で言うと成長期〜青年期にあたります。
- 活発すぎる
エネルギーに満ち溢れ、遊びが大好きです。破壊行動やイタズラが増えることもありますが、これはエネルギーの発散不足のサインかもしれません。 - 落ち着きがない
新しい環境や刺激に興奮しやすく、集中力が続かないことがあります。 - しつけに時間がかかる
まだ社会性が十分に身についていないため、根気強いしつけが必要です。
成犬期(2歳〜7歳頃まで)
人間でいうと働き盛りの壮年期にあたります。心身ともに安定してくる時期です。
- 食欲の変化
食べる量が安定してきます。急な食欲不振や過食は、体調不良のサインかもしれません。 - 運動能力のピーク
遊びや運動を最も楽しめる時期です。 - 被毛のツヤ
健康状態が良いと、被毛にツヤがあります。
シニア期(7歳頃〜)
人間でいうと中年期〜老年期にあたります。犬種や個体差によって高齢期に入るタイミングは異なります。
- 活動量の低下
散歩中にすぐに疲れる、あまり遊ばなくなる、寝ている時間が増えるなどの変化が見られます。 - 食欲の変化
食欲が落ちたり、反対に太りやすくなったりすることがあります。 - 被毛や皮膚の変化
被毛がパサつく、白髪が増える、フケがでる、皮膚にイボやしこりができるなど。 - 関節の痛み
散歩を嫌がる、階段の上り下りをためらう、立ち上がるのに時間がかかるといったサインが見られることがあります。 - 視力・聴力の低下
呼んでも反応しない、物にぶつかる、段差でつまずくなど。 - 歯周病
口臭が強くなる、歯茎が赤く腫れる、歯がグラつくなど。食事の際に痛みを感じることもあります。 - 排泄の変化
頻尿になる、粗相が増える、排便の回数や形状が変わるなど。 - 認知症の症状
徘徊する、夜鳴きをする、ぼーっとすることが増える、飼い主を認識しなくなるなど。

あくまで目安として捉えよう
今回ご紹介した換算方法を使って愛犬が、今人間に換算すると何歳ぐらいかを知ることは、上記でも触れたように「シニア犬になったから健康診断の回数を増やそう」「遊ぶ時間、散歩の時間が減ってきた」と年齢を考慮して、愛犬の健康管理に役立てましょう。
ですが、やはり大切なのは愛犬の様子を日々よく観察することが重要です。年齢を考えるあまり、「もう歳だから散歩の時間を減らそう」「歳だからソファを低くしよう」と年齢の事だけを優先して環境を変えてしまうと、愛犬の毎日の運動量が減ってしまい、老化が早まってしまう可能性もあります。
愛犬が「まだ散歩できるよ!」「まだジャンプできるよ!」といつも通り元気にしているのであれば何かを変える必要はないと思います。
あくまで年齢は目安にして「ソファに上がるのにもたつく」「散歩に出てもいつもより早く帰りたがる」という行動が出るまでなるべく環境は変えず、健康診断などの時に獣医さんに相談し、異常が見られなければ、見守ることも愛犬に長生きしてもらうことにつながるでしょう。
長くなってしまったのでここでまとめとさせていいただきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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