犬の聴覚の秘密!救急車の音に遠吠えする理由と、雷や掃除機に怖がる心理

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写真提供:Adobe Stock

愛犬が救急車のサイレンに反応していたり、ソワソワしたりする姿を見たことはありませんか?私たちは何気なく聴いている音も、犬たちにとっては全く異なる情報として受け取られています。

犬の優れた聴覚は、人間には聞こえない音までキャッチし、彼らの行動や感情に大きな影響を与えています。この記事では、犬が救急車の音に反応する理由とその他にも犬が反応する音について解説します。

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犬の聴覚の驚くべき能力

犬の聴覚は人間のそれとは比べものにならないほど発達しています。

  • 可聴域
    人間が約20Hzから20,000Hzの音を聞き取れるのに対し、犬は約40Hzから65,000Hz、犬種によっては100,000Hz近くまで聞き取れるとされています。この広い可聴域のおかげで、犬は人間には聞こえない高周波の音も捉えることができます。
  • 音源特定能力の高さ
    犬は左右の耳を別々に動かすことができ、わずかな音のズレから音源の方向を正確に特定する能力に優れています。
  • 小さな音も聞き取る能力
    人間が聞き取れる音量の約4分の1の小さな音でも、犬は感知できると言われています。

これらの能力が、犬が特定の音に強く反応する理由はいくつか考えられます。

なぜ犬は救急車の音に反応するのか?

1.サイレンの周波数

救急車のサイレンは、犬が特に敏感に反応しやすい高周波の音を多く含んでいます。この高周波の音は、犬の遠吠えの周波数帯に近いこともあり、仲間が遠吠えしているように聞こえ、共鳴している可能性があります。本能的に群れの仲間とコミュニケーションを取ろうとしている行動と考えられます。

2.警戒心と縄張り意識

サイレンのような普段聞かない大きな音は、犬にとって異常事態を知らせる音として認識されることがあります。特に縄張り意識の強い犬は、自分のテリトリーに侵入してくる音に対して警戒心を示し、遠吠えでその存在を主張しようとすることがあります。

3.不安やストレス

大きな音や聞きなれない音は、犬にとって不安やストレスの原因となることもあります。特に音に敏感な犬や、過去に大きな音で嫌な経験をした犬は、サイレンの音に恐怖を感じ、震えたり隠れたりするなどの反応を示すことがあります。

救急車の音以外にも犬が反応する音

救急車のサイレン以外にも、犬が特異な反応を示す音は多くあります。

1.インターホンの音・来客を知らせる音

インターホンの音や玄関のチャイム、誰かが近づく足音などは、犬にとって来客を知らせる合図として認識されます。来客が嬉しい犬は尻尾を振って喜び、警戒心の強い犬は吠えて家族に知らせようとします。

2.雷や花火の音

雷や花火の音は、その突然の大きな音と振動から、多くの犬が怖がります。これは、犬が音だけでなく、空気の振動も敏感に察知するためです。不安や恐怖を感じて震えたり、隠れたり、粗相をしてしまう犬も少なくありません。

3.掃除機の音

掃除機の音は、その大きなモーター音と吸引音が犬にとって不快に感じられることがあります。特に警戒心の強い犬は、掃除機を「動く脅威」と認識し、吠えたり逃げたりすることがあります。

4.特定のテレビの音や音楽

テレビから流れる動物の鳴き声や、人間には聞こえない高周波音を多く含む特定の音楽に反応する犬もいます。これは、犬の高い可聴域と好奇心によるものです。

5.高い周波数の音(口笛や特定の電子音)

人間には聞こえにくに高周波の口笛や、ペット用品から出る超音波などは、犬にとっては非常によく聞こえます。これらは、犬のしつけや呼び戻しに利用されることもあります。

まとめ

犬が音に反応する理由は、その優れた聴覚能力と、それぞれの音が持つ意味、そして犬自身の性格や経験によっては多岐にわたります。

ウチの子も救急車のサイレンに対して不安や遠吠えをしますが、普段見せる表情とはまた違った印象でした。「なぜ、この音に反応するのかな?」と携帯でわざわざ聞かせたりして、その反応を見ていたりしました。

今思えば、犬の本能による遠吠えだったのでしょう。今回ご紹介した、救急車の音やその他の音で見せる愛犬の反応が、遠吠えなのか不安や恐怖によるものかをよく見てみましょう。

この記事が、そのお役に立てば幸いです。

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