犬が名前を呼ばれて喜ぶのはなぜ?【初心者向け】

【初心者向け】
写真提供:Adobe Stock

愛犬の名前を呼んだ時、しっぽをブンブン振って駆け寄ってきたり、耳をピンと立てて飼い主さんの顔を見つめる姿を見ると、私たちも幸せな気分になりますよね。なぜ犬は自分の名前を呼ばれるとあんなにも喜ぶのでしょうか?今回は、その理由と、犬が私たちの言葉をどのように理解しているかを、分かりやすく紹介していきます。

もし、「うちの子は名前を呼んでもきてくれない」「嫌われているのかも」と悩んでいる飼い主さんがいらっしゃればこの記事を読むことで、その悩みが解決できるかもしれません。

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「名前=嬉しいこと」を学習しているから!

犬が自分の名前を呼ばれて喜ぶ最大の理由は、その名前と「嬉しいこと」が繰り返し結びつけられているからです。私たちが犬の名前を呼ぶとき、多くの場合、次のような状況が伴っていませんか?

  • おやつをあげる時
  • ごはんをあげる時
  • 散歩に行く時
  • 遊んであげる時
  • 優しく撫でてあげる時

このように、犬は「自分の名前が呼ばれる」と「おやつがもらえる」「遊んでもらえる」といった良い出来事が起こるという経験を何度もします。その結果、「名前を呼ばれる=良いことが起こるかも」と学習し、名前を聞くと自然と喜びの感情が湧き上がってくるのです。

犬は言葉の意味をどう理解するの?

では、犬は私たちが話す言葉の一つ一つの意味を、人間のように理解しているのでしょうか?答えは「部分的に理解している」という方が適切でしょう。犬の言葉の理解の仕方は主に2つの要素に基づいているようです。

  1. 音の識別(パターン認識)
    犬は非常に優れた聴覚を持っており、さまざまな音を聞き分けることができます。私たちが話す言葉も、彼らにとっては「特定の音のパターン」として認識されます。例えば、「おすわり」という言葉は、犬にとっては「オ・ス・ワ・リ」という特定の音の組み合わせとして記憶されます。
  2. 状況と行動の関連付け
    犬は、特定の音のパターン(言葉)が、どのような状況で発せられ、その後にどのような行動が伴うかを学習します。
    「おすわり」という音を聞く→お尻に床をつける→飼い主さんが褒めてくれる、おやつがもらえる
    この一連の流れを繰り返すことで、犬は「おすわり」という音と「お尻を床につける」という行動、そして「良いことが起こる」という結果に結びつけられます。

つまり、犬は言葉の意味そのものを理解しているというよりは、特定の音(言葉)と、それに続く行動や結果を関連付けているのです。彼らにとって私たちの言葉は、あたかも「この音を聞いたら、こうすれば良いことがある」という一種のサインのようなものと言えるでしょう。

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名前を呼ぶ時のポイント!

愛犬がもっともっと自分の名前を好きになってくれるように、名前を呼ぶ時には少し意識してみてください。

  • ポジティブな状況で呼ぶ
    叱る時や、嫌なことをする時には、なるべく名前を呼ばないようにしましょう。
  • 明るい声で呼ぶ
    声のトーンも、犬の感情に大きく影響します。名前を呼ぶ時もそうですが、愛犬が「褒められているんだ!」とわかるように明るいトーンで褒めてあげるのも良いでしょう。
  • 呼ばれたら良いことがあると学習させる
    呼んだら必ず撫でてあげたり、おやつをあげたり、何かしらのご褒美を与えることを習慣にしましょう。

愛犬はちゃんと自分の名前を認識している?

もし、愛犬の名前を呼んでも反応がなかったり、遊んでいる時に飼い主さんを方を見ないようなら、まだ愛犬に名前の認識がない可能性があります。

また、こちらを向きはするけど、テンションが上がるほどではないなどの反応でしたら、今回紹介した方法等を使って愛犬にも名前について学習してもらいましょう。

この記事をきっかけに、愛犬が名前を呼んだらどのような反応をするか、今一度確認してみましょう。

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まとめ

いかがでしたか?毎日名前を呼んでいるのだから、「きっと自分の名前くらいわかっているだろう」思いますよね?それに、ただ名前をつけただけで、愛犬がしっかりとした名前の認識のないままにして、「うちの子は名前を呼んでもこちらに来ない」と諦めていた方もいるかもしれません。

また、叱るときも、愛犬にとって嫌なことをする時も名前を呼んだりしていませんか?愛犬の名前を呼ぶ度に叱られたり、嫌なことがあれば、愛犬が「名前を呼ばれる=嫌なことがある」と学習してしまうと悲しいですよね。

せっかく愛情を込めてつけた名前だと思うので愛犬にも自分の名前を好きになってもらいましょう。
この記事が、今よりももっとより良い関係になるお手伝いができれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!

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