今回は意外と見落とされがちな「水分補給」です。人間と同じように、犬にとっても水は生命維持に不可欠な要素。なぜ水分補給が重要なのか、適切な飲水量の目安、そして愛犬がもっと水飲んでくれるヒントをご紹介します。
なぜ水分補給が犬にとってそんなに重要なのか?
「喉が渇いたら飲むでしょ?」と思われるかもしれませんが、犬の体内で水は想像以上に多くの役割があります。
これらの重要な役割を考えると、水分不足が愛犬の健康に及ぼす影響は決して小さくありません。軽度の脱水でも、元気がない、食欲不振、皮膚の弾力性の低下などの症状が現れることがあります。重度の脱水は、命に関わる深刻な状態に陥る可能性もあります。

愛犬の適切な飲水量の目安は?
「じゃあ、どのくらい水を飲ませればいいの?」という疑問をお持ちになるでしょう。一般的に、健康な成犬の場合、体重1kgあたり1日に役50〜70mlが必要とされています。
例えば、体重5kgの犬であれば、1日あたり250ml〜350mlが目安です。ただし、これはあくまで一般的な目安であり、以下の要因によって必要な水分量は大きく変動します。
愛犬の飲水量を把握するためには、水入れの量を計って補充し、1日の終わりに残量を計るのが一番確実な方法です。数日間記録することで、愛犬の平均的な飲水量がわかります。
愛犬がもっと水を飲んでくれる!飲水量を増やすコツ
「うちの子、あまり水を飲んでくれないんです…」と悩んでいる飼い主さんもいらっしゃるかもしれません。ご安心ください!愛犬がもっと水を飲んでくれるようになるための、いくつかの実践的なヒントをご紹介します。
1.清潔で新鮮な水を常に用意する
これが最も基本的なことです。人間と同じように、犬も汚れた水は飲みたがりません。最低でも1日1回は水入を洗い、新鮮な水に入れ替えましょう。特に夏場は菌が繁殖しやすいので、こまめな交換が大切です。
2.流れる水を試す(ファウンテン型給水器)
流れる水は犬の好奇心を刺激し、飲水を促すことがあります。ペット用のファウンテン型給水器は、常に新鮮な水を循環させ、ろ過してくれるので衛生面でも安心です。
3.食事に水分を足す
ドライフードにぬるま湯や犬用のスープ(無塩・無添加のもの)を少量混ぜて与えるのも有効です。ウェットフードに切り替えることも。水分摂取量を増やす良い方法です。
4.氷を与える
暑い日には、少量の氷を水入に入れてあげるのも良いでしょう。氷を舐めたり、溶けて冷たくなった水を飲んだりすることで、水分補給になります。ただし、1度に大量に与えすぎないように注意しましょう。
5.フレーバーウォーターを試す(少量から)
ごく少量の犬用ミルクや、鶏肉を茹でた汁(味付けなし)などを水に混ぜてあげることで、匂いに誘われて飲むようになることがあります。ただし、アレルギーや体質に合わない可能性もあるので、少量から試して様子を見ることが重要です。人間用のジュースや調味料は絶対に与えないでください。

こんな時は要注意!獣医さんに相談すべきサイン
愛犬の飲水量が急激に変化した場合(極端に増えた、あるいは減った)それは健康上の問題を示すサインかもしれません。
- 異常な多飲多尿
普段より水をたくさん飲み、おしっこの量も増えている場合、糖尿病、腎臓病などの可能性があります。 - 全く水を飲まない・飲めない
明らかな脱水症状(歯茎のベタつき、皮膚の弾力性低下、目のくぼみなど)が見られる場合や、意識が朦朧としている場合は、緊急性が高いです。
これらの症状が見られる場合は、すぐに動物病院を受診してください。早期発見・早期治療が愛犬の命を救うことにつながります。
まとめ
ちなみに私事ですが、ウチの愛犬はあまり水を飲んでくれなかったので、妻がドライフードにぬるま湯を入れ蒸すという対策をしていました。(また別の理由で、ウェットフードにできないため)さらには、愛犬に心臓の病気があり、利尿剤を服用しています。ですので、よく水を飲み、たくさんおしっこをしてくれないと緊急性が高まります。
私の家庭では上記でも紹介した、ファウンテン型給水器を使用していますが、よく飲んでくれています。
そういった環境で、犬を飼っているので、やはり「水分補給」は非常に重要です。日々の基本的なものなので見過ごされがちな要素ですが、常に新鮮な水を用意し、愛犬の飲水量を気にかけ、必要に応じて飲水を促す工夫をすることで、病気を予防し、愛犬が長く健康で幸せな生活を送れるようにサポートしてあげましょう。
この記事が、サポートのお役に立てば幸いです。
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