犬が高齢期(シニア犬)に入った時に見せる代表的なサイン

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愛犬がいつまでもいつまでも元気でいてほしいと願うのは、飼い主さん共通の思いではないでしょうか。しかし、残念ながら犬にも必ず高齢期が訪れます。人間と同じように、加齢とともに体の変化や心境の変化が現れるのは自然なことです。

愛犬が高齢期に入ったサインをいち早く気づき、適切なケアをしてあげることで、愛犬はより快適で幸せなシニアライフを送ることができます。今回は、高齢期に入った犬が見せる代表的なサインを、わかりやすく紹介していきます。

高齢期っていつから?

一般的に、犬の高齢期は小型犬で10歳前後から、中型犬で8歳前後から、大型犬で6歳前後からと言われています。しかし、犬種や個体差によって高齢期に入るタイミングは異なります。大切なのは、年齢だけで判断するのではなく愛犬の様子を注意深く観察し、変化に気づいてあげることです。あくまで一般的な目安として捉えましょう。

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愛犬が高齢期に入ったサイン『身体の変化』

高齢期に入ると、愛犬の体にさまざまな変化が現れます。

1、動きがゆっくりになる、散歩を嫌がるようになる

今まで活発に動き回っていた愛犬が、散歩の途中で座り込んだり、階段の上り下りを躊躇したりするようになることがあります。これは、関節の痛みや筋肉の低下が原因かもしれません。無理に運動させず、散歩の時間を短くしたり、休憩を多めにとったりするなど、愛犬のペースに合わせてあげましょう。

2、寝る時間が増える

子犬の頃は遊び疲れて寝る時間も多かったかもしれませんが、シニア犬になると、活動量の減少や体力の低下から、日中のほとんどを寝て過ごすようになります。ぐっすり眠れるように、静かで落ち着ける場所を用意してあげましょう。

3、食欲の変化

食欲が落ちる子もいれば、逆に食欲が増す子もいます。食欲が落ちる場合は、消化機能の低下や味覚の変化、歯のトラブルなどが考えられます。シニア犬向けの消化しやすいフードに切り替えたり、温めて与えたりするなどの工夫が必要です。逆に食欲が増す場合は、代謝の変化や基礎疾患の可能性も考えられるため注意が必要です。

4、飲水量が増える、おしっこの量が増える

肝臓や膀胱の機能低下、糖尿病などの病気のサインである可能性があります。飲水量やおしっこの量が明らかに増えた場合は、獣医さんに相談しましょう。

5、被毛の変化

被毛がパサついたり、毛艶がなくなったり、白髪が増えたりすることがあります。これは、新陳代謝の低下や栄養状態の変化によるものです。ブラッシングをこまめに行い、皮膚や被毛の健康を保つようにしましょう。

6、歯のトラブル

歯石がつきやすくなったり、歯周病になりやすくなったりします。口臭が強くなったり、硬いものを食べにくそうにしたりする場合は、歯のトラブルが考えられます。定期的な歯磨きと、獣医さんによるデンタルケアが重要です。

7、目や耳の変化

視力や聴力が低下することがあります。物にぶつかるようになったり、呼んでも反応しにくくなったりする場合は、目や耳に異常があるかもしれません。生活空間から危険なものを排除したり、大きな声で呼びかけたりするなど、愛犬の状況に合わせた対応が必要です。

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愛犬が高齢期に入ったサイン『行動・精神の変化』

体の変化だけでなく、行動や精神面にも変化が現れることがあります。

1、認知機能の低下(認知症)

人間と同じように、犬も認知症になることがあります。徘徊する、夜鳴きをする、トイレの失敗が増える、今までできたことができなくなる。飼い主さんを認識しにくくなるなどの症状がみられることがあります。焦らず、根気強く接してあげることが大切です。

2、性格の変化

今まで穏やかだった子が神経質になったり、逆に活発だった子が穏やかになったりするなど、性格の変化が見られる事があります。加齢による体の不調や不安が原因の場合もあります。愛犬の気持ちに寄り添い、安心させてあげましょう。

3、トイレの失敗が増える

筋力の低下や認知機能の低下により、トイレの失敗が増えることがあります。排泄の回数を増やしたり、トイレシートを広げたりするなど、愛犬が排泄しやすい環境を整えてあげましょう。

4、睡眠サイクルの変化

昼夜逆転して、夜中に起きて徘徊したり、鳴いたりすることがあります。日中の活動量を調整したり、夜間に安心して眠れる環境を整えたりすることで、改善する場合があります。

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まとめ

やはり、愛犬が前はできたのにスムーズにできなくなるなど、歳をとったと実感すると悲しい気持ちになりますね。けれど、ちゃんと歳をとってくれていると前向きに考え、愛犬を褒めると同時に飼い主さんが日々しっかりとお世話をしているからとあなたの自信に変えてください。

また、少しでも気になる症状があれば、かかりつけの獣医さんに相談し、適切なアドバイスを受けることが大切です。定期的な健康チェックを忘れずに行い、病気の早期発見・早期治療に繋げましょう。

今回ご紹介した、身体のサインや行動・精神の変化について知っていただき、それぞれに合わせたケアをして愛犬に快適なシニアライフを送らせてあげてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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