今回は犬の「目」と「口元」について紹介します。ウルウルとした目で見つめられるだけでたまらないのに、口角が上がってまるで笑っているように見える口元を見せてくれて、こちらまで笑顔になる。そんな毎日をお過ごしのことと思います。
この「目」と「口元」から読み取れる「きもち」があることをご存知ですか?
この記事を読んで、「うちの子、今何を考えているのかな?」「喜んでいるのかな?嫌がっているのかな?」と飼い主さんの悩みを少しでも解消し、愛犬とのコミニュケーションが今よりもっといいものになればいいなと思います。
犬「目」が伝えている色々なきもち
まずは犬の「目」が伝えているきもちを紹介します。「目は口ほどに物を言う」ということわざがありますが、これは犬にも当てはまるのではないでしょうか。
いかがでしょうか?愛犬との生活の中で「キラキラ輝く目」「ウルウルとした目」「細められた目」「視線を合わせない・そらす」などよく見かけますね。

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犬の「口元」が伝えているきもち
口元にも犬の気持ちを知るための大切な手がかりが隠されています。
「舌をペロペロする(リップリック)」「あくび」などの事を初めて知る方もいたのではないでしょうか?ただ口元をペロペロとキレイにしているだけではなかったり、ねむいからあくびをしているのではなくストレスを感じていたりする事があるようですね。

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「カーミングシグナル」について
今回紹介した「口元」の中にリップリックやあくびなどは「カーミングシグナル」と呼ばれるものの一部です。カーミングシグナルとは、犬が不安やストレスを感じていたり、自分や相手を落ち着かせるために行います。または飼い主さんや相手との関係を円滑しようとしている時に見られ、生まれつき持っている行動やボディランゲージのことです。
今回紹介したサインの他にも「顔をそらす」「ゆっくり動く」「床の匂いを嗅ぐフリをする」など色々なものがあります。カーミングシグナルを知っていると、愛犬がストレスを感じているサインに早く気づいて対応してあげる事ができますね。興味があればぜひ調べてみるのも良いでしょう。
「目」や「口元」だけで何かを判断しない
今回紹介した「目」や「口元」の状態だけで何か判断するのはやめましょう。例えば、口角が上がっていて一見リラックスしているように見えても、しっぽがピンと固まっていたり、体がこわばっていたりする場合は、実は緊張を隠しているのかもしれません。ですので、耳の向き、しっぽの動き、体の姿勢など全身のサインと組み合わせて観察することが大切です。
あなたの愛犬が、紹介した内容と同じ反応を見せるとは限りません。犬それぞれの「個性」は一匹一匹違うということを理解し、何より大切なのは、あなたの愛犬の「普段の様子」を知っておく事です。普段からどんな時にどんな表情をするかを観察することで、いつもと違う様子の変化に気づきやすくなります。
まとめ
犬のコミニュケーションは、知れば知るほどおもしろいものですね。
まずは、あなたの愛犬のキラキラした目、ペロペロする舌、ギュッと引き締まった口元などを観察してみてください。今まで気づかなかった愛犬の気持ちがたくさん見えてくるはずです。
そして今回のこの紹介が気づくきっかけになったら幸いです。
もし「この行動はどういう意味?」「うちの子、なんだかいつもと違う気がする…」など、判断に迷ったり心配な事があったりする場合は、一人で抱え込まずに、獣医さんや犬の行動療法士やドッグトレーナさんといった専門家に相談することも大切ですよ。
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