犬が食べてはいけないもの5選

【健康・ケア】
写真提供:Adobe Stock

愛犬の健康を守るために、人間にとっては美味しくても犬にとっては有害な食べ物があることをご存知でしょうか?知らずに与えてしまうと、体調を崩したり、命に関わることもあります。

今回は、特に注意したい5つの食べ物を紹介します。

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チョコレート

みんな大好きチョコレート、種類も豊富で甘くて美味しいですよね。ですが、犬にとってはとても危険な食べ物です。カカオに含まれるテオブロミンという成分が、犬の体内でうまく分解されず、中毒症状を引き起こします。

少量でも下痢や嘔吐、震えなどの症状が現れ、ひどい場合には心臓発作や痙攣(けいれん)を起こし、最悪の場合、命を落とすこともあります。

カカオの量が多いダークチョコレートほど危険なので、絶対に与えない、犬が誤って口にしないように、保管場所には気をつけましょう。

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ネギ類(玉ねぎ、長ネギ、ニンニクなど)

玉ねぎ、長ネギ、ニンニクなどのネギ類は、犬の赤血球を壊してしまう成分が含まれています。これにより、貧血を引き起こし、ぐったりしたり、呼吸が速くなったりすることがあります。

加熱しても毒性はなくならないため、煮汁なども与えてはいけません。人間用の料理を分けてあげるときは、ネギ類が入っていないか、くれぐれも確認してください。

また小型犬や、室内で犬を飼っているご家庭では、食べている物をこぼしたり、食べている途中で席を立ったりする際には犬から目を離さないようにしましょう。

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ブドウ・レーズン

ブドウやレーズンは、犬に急性腎不全を引き起こす可能性があります。「ブドウ中毒」と呼ばれるようで、2001年頃に確認されましたが、まだ詳しい原因はわかっていません。

初期症状として嘔吐などがあります。少量食べただけでも危険ですので、もし食べてしまったらすぐに動物病院に連れて行ってください。

レーズンも小さいから大丈夫と思わずブドウと変わらず危険ですので、食べさせたり、誤飲を避けてください。保管場所にも気をつけましょう。

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アボカド

アボカドに含まれるペルシンという成分は、犬に嘔吐や下痢、呼吸困難などの症状を引き起こすことがあります。特に種子や皮に多く含まれていますが、果肉も注意が必要です。

果肉は「少量なら食べても大丈夫」や「食べさせてはいけない」と多くの情報のあるアボカドですが、実際に食べて体調を崩すことが報告されている以上、食べさせない方が良いでしょう。

よくご家庭でアボカドを食べられる方は、ゴミを漁ったりしないよう、注意が必要ですね。

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キシリトール

人間のお菓子やガムによく使われているキシリトールは、犬にとって非常に危険な甘味料です。犬がキシリトールを摂取すると、急激に血糖値が下がり、肝臓にも大きなダメージを与えてしまいます。

低血糖による意識障害や痙攣(けいれん)、肝不全などを引き起こし、命に関わることもあります。犬が口にしないように、人用の食品は手の届かない場所に保管しましょう。

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その他の食べてはいけないもの

上記以外にも犬が食べてはいけない物や危ないものを少し紹介します。

穀類・豆類・ナッツ類
  • マカダミアナッツ
    犬にとって非常に毒性が強く、摂取すると、衰弱、震え、嘔吐、発熱などを引き起こすことがあります。
  • 生の豆類
    特に加熱していないインゲン豆などは、レクチンという成分が含まれており、消化不良や中毒症状を引き起こす可能性があります。
  • 銀杏
    嘔吐、下痢、よだれ、元気消失などの症状を引き起こします。
果物
  • さくらんぼ、りんご、梨、桃、梅などの種や芯、茎、葉
    これらの植物の種や芯、茎、葉には、シアン化合物という毒性のある成分が含まれていることがあります。果肉自体は大丈夫でも、種を砕いて食べてしまうと危険です。
  • いちじく
    樹液や果肉に、皮膚炎や口内炎を引き起こす成分が含まれることがあります。
魚介類・肉類
  • 生魚(一部の魚)
    一部の魚には、ビタミンB1 を破壊する「チアミナーゼ」という酵素が多く含まれています。多量に摂取するとビタミンB1欠乏症になり、神経障害や食欲不振などを引き起こす可能性があります。
  • イカ、エビ、カニ
    犬の消化に悪く、嘔吐や下痢の原因になることがあります。特に生のイカは、チアミナーゼを含んでいることもあります。
  • 鶏の骨
    加熱した鶏の骨は、縦に裂けて鋭利な断面になり、犬の消化器官を傷つける危険性があります。
その他
  • アルコール類
    少量でも犬に中毒症状を引き起こします。嘔吐、下痢、ふらつき、意識障害など、重篤な症状になる可能性があります。
  • カフェイン(コーヒー、お茶、エナジードリンクなど)
    チョコレートに含まれるテオブロミンと同様に、犬にとって有害な成分です。心臓に負担をかけ、興奮、嘔吐、下痢などを引き起こします。
  • 塩分の多いもの
    人間用に味付けされた加工食品やスナック菓子など、塩分の多いものは腎臓や心臓に負担をかける可能性があります。犬は汗をかいて塩分を排出するのが苦手なので、過剰な塩分摂取は危険です。
  • 人間用の薬
    人間には効果があっても、犬には副作用が強く出たり、命に関わることもあります。絶対にあげないでください。

もし愛犬がこれらの食べ物を食べてしまったら?

上記で挙げた食べ物を愛犬が誤って食べてしまった場合は、すぐに動物病院に連絡し、指示を仰ぎましょう。その時の愛犬の症状を伝えることも大切ですが、食べた物の種類、量、そしていつ頃食べたかを正確に伝えることが重要です。

その為にも、日頃から愛犬の食には気をつけ、犬が「食べて良いもの、悪いもの」について調べておくのも良いでしょう。

いくら飼い主さんが、気をつけていても誤飲は起こってしまうかもれないので、そんな時こそ、慌てず冷静に対応できるように備えておきましょう。

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まとめ

今回は、犬に食べさせてはいけないものを紹介しました。ご飯を食べている時に、つぶらな瞳で羨ましそうにこちらを見ている愛犬、を見ていると「少しくらいなら…」となります!みんななります!

ですが、心を鬼にして、グッと堪えましょう。

愛犬との日々の中で、飼い主さんがいくら気をつけていても、誤飲は起こってしまうかもしれません。また、食べ物じゃないものだって食べてしまうことだってあります。

慌てて、自己判断で吐かせようとしたりせず、すぐにかかりつけの動物病院に連絡をとり、冷静に状況報告をして動物病院の指示を仰ぎましょう。

この記事がそのお手伝いに少しでもなれたら幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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